日本文化を紹介するねずみ”HASHIMOTO-SAN”

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日本文化を題材にした、”HASHIMOTO-SAN(ハシモトさん)”というアメリカのアニメーション作品をたまたま見かけて、ものすごくかわいくて面白かったので、映像を紹介します。



HASHIMOTO-SAN “HOUSE OF HASHIMOTO”「ハシモトの家」

Wikipediaなどの情報を抜粋すると、”HASHIMOTO-SAN”は、日本生まれのアニメーター、ボブ・クワハラによって作られた、日本の家ねずみ(House Mouse)を主人公にした作品で、1959年から63年までの期間、7分程度の短編アニメーション・シリーズとして、劇場公開されたといいます。
その後、1963~65年の間、TV番組(NBC)の一部として放送されました。

主人公の家ねずみ「ハシモト」は柔道の教官であり、妻の「ハナコ」、息子の「サブロー」、娘の「ユリコ」とともに日本で暮らしています。
アメリカのねずみ「G.I.ジョー」(ハシモトには「ジョーイさん」と呼ばれている)は、ハシモトの親友で、多くの場合、ハシモトがジョーに、日本の文化を紹介するというストーリーの流れが、エピソードの基本となっています。

このシリーズには、柔道、忍者など、今日のアメリカ人が持っている、日本人のステレオタイプなイメージが強調されていますが、当時はこのような日本文化は新鮮なものとして受け止められていて、おそらくアメリカのアニメーション作品としては、最も早く、日本人を肯定的な存在として描いたもので、これは、ボブ・クワハラが、自分の家族の深い絆を通して、日本文化への深い理解と共感を持っていたためであろうと考えられます。

最初に紹介したエピソード、”HOUSE OF HASHIMOTO”では、日本に伝わる奇妙な出来事として、「透明人間」が紹介されていますが、これが日本文化に根ざしたものなのかは不明。
しかし、伝統的な日本家屋や日本舞踊、武道、日本茶でG.I.ジョーをもてなす箇所など、かなりしっかりとした描写がなされていることが分かります。

 



HASHIMOTO-SAN “DOLL FESTIVAL”「ひな人形祭り」

ハシモト一家が「ひな祭り」の人形展示会に出かけて、人形に変装した家猫に襲われるというエピソード。
日本文化を扱うという特殊性のなかで、猫とねずみが追いかけっこをするという、1941年発表の「トムとジェリー」のような、いかにもアメリカ的なスラップスティックが、作品の下敷きになっていることが分かります。

 



HASHIMOTO-SAN “NIGHT LIFE IN TOKYO”「トーキョー・ナイトライフ」

このエピソードでは、ハシモトとG.I.ジョーが、夜の東京の街にくり出して羽目をのばすという、大人向けの内容が楽しめます。
芸者ダンスを堪能していて、ジョーが芸者の色香に惹かれて、我を忘れるところが見もの。
例によってトラブルに巻き込まれ、ほうほうのていで帰宅したハシモトに、夜遊びを怒っていたはずの奥さんのハナコが、夜食を用意してくれているところが泣かせます。

 


 

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“HASHIMOTO-SAN”は、60年代にコミックやボードゲームなどが発売されるなど、グッズが展開されるくらい人気があったことが確認できます。

我々日本人も、このような海外で活躍した日本的キャラクターの持つ文化的美点を、いま振り返ることが求められているのかもしれません。
ミッキー・マウスよりも、ハシモト・マウスを信奉し、東京ディズニーランドを解体し、「ハシモトランド」を建造するぐらいのことがあってもいいのではないでしょうか。

 


 


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