デヴィッド・リンチがドン・ペリニヨンのキャンペーン映像を制作

グッチ、ディオールなど、とくに最近は高級ブランドのための映像制作を多く手がけている映画監督、デヴィッド・リンチが、シャンパン製造のモエ・エ・シャンドン社最高級銘柄、”Dom Perignon”「ドン・ペリニヨン」、通称ドンペリの、2011年12月からスタートするキャンペーンのための映像を制作した。

ドン・ペリニヨンといえば、高名なデザイナーによるアートワークが印象的だ。
アンディ・ウォーホルによる革新的ボトルデザイン、またファッションデザイナーで写真家の、カール・ラガーフェルドによる、映像、写真、商品パッケージなどの包括的デザイン(個人的には、とくにキューブリック映画『バリー・リンドン』からインスパイアされたフォトグラフ作品が印象深い)、そして彼が主導して行われた、フランス王妃マリー・アントワネットの美しいおっぱいの型をとったという伝説的乳房碗(ボルサン)の復元プロジェクト、そしてリビング・デザイナー、マーティン・ツェケリーによる未来的デザイン(彼のデザインした専用アイス・バケットはパリのポンピドゥー芸術文化センターにて展示されている)、これら栄光のアートワークに、デヴィッド・リンチ作品が加わることになる。

モエ・エ・シャンドン社のシャンパンの銘柄、「ドン・ペリニヨン」の名前は、オーヴィレールという村の修道院でワインを作り、シャンパンを発明したとされる僧侶、ドン・ピエール・ペリニヨンから由来している。
というわけで、リンチはその修道院に実際に来訪し、霊感を得ることからプロジェクトに着手、そして帰国後、L.A.のスタジオに、例によって「完全な闇」をつくり、映像制作を開始。そこに二日間こもって、映像を完成させた。
ドン・ペリニヨンのアイコンである紋章の金属型、火花、レーザーライト、水槽、スモーク、そして燃えさかる火…などを使用し、シャンパン特有の雰囲気を表現した、華々しいヴィジュアルが生まれそうだ。

この美しいメイキング映像を監督したのは、過去にデュラン・デュランのドキュメンタリーを撮ったギャヴィン・エルダーである。

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