来年のお正月に遊ぶことを目的として、映画を題材にした「映画かるた」を製作しています。
今回は、その中から、「か」行の5枚をご紹介いたします。
「映画かるた」と銘打ちながらも、映画全般についてというよりも、非常にネガティヴな部分だけをすくい取っているように見えるかもしれませんが、別に意地悪な意図があって書いているわけではないんです。どうしてもこうなってしまうのが不思議です。
映画評論をやっておられる「おすぎ」氏が昔言っていた、映画宣伝用のコピーが、「墓場まで持って行きたい映画」という、とんでもないインパクトのもので、印象に残っています。
本当に棺おけに入れて持っていくのでしょうか?
映画の撮影というのは、きわめて職人的なスキルが要求される仕事なので、誇りを持って仕事をされている方が多いみたいですね。
その誇りと、映画を撮っているという専門性を表現する代表的なものが、カメラを「キャメラ」と呼ぶ、日本の映画製作現場の歴史に倣(なら)ったこだわりです。
他分野の人にはほとんど理解不能の話でもあると思います。
批判的な内容の多い「映画かるた」ですが、突然ファンタジックな内容のものが紛れ込んできました。
このイメージは、イエルク・シュタイナーの絵本「ぼくはくまのままでいたかったのに……」から連想しています。子供時代に、ある種の怖さを植えつける絵本でした。
“@shimizu4310: どう見ても川越スカラ座。「くま割引」があるらしいです(嘘) RT @kmovie 映画かるた「く」 pic.twitter.com/z6tE1PYHBA” ほんとだ!うちだ!
— 川越スカラ座 (@k_scalaza) 2014, 5月 3
熱狂的な映画ファンにとって、企画的な上映や、鑑賞する機会の少ないレアな映画は、どうしても観に行かなければならないときがあります。
そんな映画への執念は、美しさを超えて、ときに恐怖を感じる場合もあります。
その怖さを、つげ義春の変な漫画「ねじ式」のワンシーンを引用しながら表現してみました。
ツイッターにて、かるたのネタをラジオで募集している芸能人・伊集院光氏に、この「映画かるた」を紹介していただいた方がいらしたのですが…。
こういうちゃんと面白いやつには興味が無いのです。結果面白くなっちゃってるのいいのです。 RT @romantica_: @HikaruIjuin 伊集院さん、映画かるた面白いと思い増す→ @kmovie 映画かるた「け」 pic.twitter.com/zqCXtkzhIo
— 伊集院光 (@HikaruIjuin) 2014, 5月 1
「ちゃんと面白い」と言っていただいて光栄なのですが、とくに興味は無かったらしいです。
映画を普段あまり観ない人達からすると、休日に、天気の関係ないレジャーである映画館にあえて行くことはないと思うそうです。そういう人達は、黙って海に山に行けばいいじゃないですか。
余談ですが、その様な人に、「よく一人で映画を観に行ってる」と言ったら、会話が止まって、ものすごく同情的な目で見られたことがあります。